今どきのキッチンシンクは、ほとんどすべてステンレス製のはずなのに、なぜかサビてしまうことがあります。
クレンザーやスチールたわしなどでみがくとキズがついてしまうし、どうしたら良いのか、困ってしまいますよね…。
でも大丈夫!
洗剤やスチールたわしを使わず、キッチンにあるもので簡単にサビを落とす方法をご紹介します!
-MENU-
ステンレスでもサビはできる…!?
「ステンレス」という言葉は、ステイン(=しみ・汚れ)という単語と、レス(=ない)という単語が組み合わさってできたもの。
金属の「ステンレス」は、「サビない金属」という意味になります。
とは言えステンレスの主成分は鉄ですから、もともとサビやすい性質を持っています。
酸化被膜を作ることでサビから守る性質のあるクロムやニッケル等を鉄に加えることで、鉄本来のサビやすさをカバーしているのがステンレスなのです。
それにもかかわらず、使い方によってはサビてしまうことがあるわけですから、どういう時にサビてしまうのか、しっかり把握しておきたいですね。
もらいサビ
ステンレスのキッチンシンクのサビで、一番多いと考えられるのが「もらいサビ」です。
缶詰の空き缶やビンのフタなど、水にぬれるとそれ自体がサビやすいものをシンクの中に置きっぱなしにしておくと、それがサビると同時に、シンクにサビを移してしまうのです。
これをもらいサビと言います。
お風呂の浴槽にヘアピンを置きっぱなしにしたりしていると、ヘアピンの形にそって茶色くなってしまうことがありますね。
金属類は、基本的に水気を嫌います。
空き缶でもヘアピンでも、金属類は使い終わったらすぐに洗ってサッとふき、水気のないところに置いて乾かしておきましょう。
摩擦や熱、塩分などの刺激でサビる
キッチンシンクを、研磨剤入りのクレンザーやスチールたわしでゴシゴシ洗うことが多いご家庭は要注意。
酸化被膜がはがれ、サビやすい状態になってしまいます。
鍋を熱いうちにシンクに置いてしまうのもNG。
酸化被膜がはがれる原因となります。
クレンザーやたわしでゴシゴシ磨いたり、暑い鍋を置いた直後の塩分には、特に注意が必要です。
本来、塩分がかかるとすぐにサビてしまう鉄製のものを、ステンレス加工することによってサビから守っているわけですが、クレンザーや熱の刺激で酸化被膜がはがれているところに塩がかかると、サビやすくなってしまいます。
キッチンシンクのサビはケチャップで取れる!
キッチンのステンレスシンクのサビは、ケチャップで取ることがでます。
ケチャップはトマトを原料とする調味料ですが、トマトは酸っぱいですよね。
この酸っぱさのモトになっている成分は「有機酸」です。
ケチャップに加工されるとその酸味はかなりマイルドになりますが、有機酸はしっかり残っています。
この有機酸がサビを中和して溶かし出し、落ちやすくしてくれるのです。
酸味があるものなら何でもいいというわけではなく、レモンやオレンジの酸よりもケチャップの有機酸の方が、サビと融合しやすいのです。
ケチャップを使ったサビ取りは、塗ってなじませてふき取るだけ!
方法は簡単。
ケチャップをサビの部分に塗り、なじませてしばらく置きます。
10分くらい放置したら、スポンジの柔らかい面などを使って、こすり取って終了。
決してスチールたわしなどでゴシゴシ磨かないでくださいね。
新たなサビの原因となってしまいます。
重曹とゴム手袋でこすり取る
キッチンシンクのもらいサビは、重曹とゴム手袋でも取ることができます。
重曹は食品にも使われる安全性の高いものですし、お掃除にもクレンザー代わりに使える便利グッズなので、キッチンに常備しておくと便利ですね。
重曹をサビにふりかけ、しばらく(10分くらい)放置します。
そのあと、ゴム手袋を装着した手で、重曹をクルクルとサビになじませるようにこすり取っていきます。
ゴム手袋を使うのがポイント
サビに限らず、重曹で何かをみがくときは、スポンジなどよりゴム手袋がおすすめです。
スポンジを使うと、重曹の粒がスポンジの細かい穴に入り込んでしまい、クレンザーとしての効果が半減してしまいます。
ゴム手袋なら重曹の粒が繊維に取り込まれたりしないので、スポンジより磨きやすくなります。
子紹介したサビ取り方法を試してみても、どうしても落ちない時は、ホームセンターなどにサビ取り専用の洗剤があります。
最終手段として専用洗剤も視野に入れ、まずはケチャップ、重曹+ゴム手袋を試してみて下さいね。